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NY着物暮らし: 着物を解く

Sunday, September 14, 2008

着物を解く


確か…
この着物を頂いた時は、「さっ、これ着てしっかり働くのよ。」と言われたような…
塩沢?のようないシャリ感のある生地。
縞の着物は働き者に見えるからいいですよね。生地が軽いので働きやすかったです。そして前々から気がついていましたが、裾が切れたので着物を解きました。
この着物は袖丈も身丈も短いし、もう着物として多分もたないでしょうから、洗って何にするか考えないと。
解いていると… これは画像に残しておこう!と思わずカメラを…
多分プロではない方が縫われていると思ったんです。しかし縫い方がとても上手。なるほど、今度はこうやって縫えばいいのね。
ばーちゃんのウールの着物の時と同じで襟付けはざっくり。重要なポイントのみしっかり止めて。

そして裏を見てビックリ!!
これぞ!!エコ!!繰り回しや始末。とも言うと思います。
胴裏は木綿で、袖裏は紅絹に似た手触りのピンクの正絹。しかし裏側はこうやって沢山継ぎがあててありました。
でもこれは着てて全然分かりませんでした。まず袖をひっくり返すこともないし、裏まで見ないですし。
そして袖丈が短かったのもなぜだか分かりました。袖のまるみのところが擦り切れていたんです。
八掛は上下をひっくり返して、すきりれた方を上にもって来てました。下は私がすり減らしました~。
なるほどね。こうやるだ~。
今まで何枚も着物を解きましが、面白いものが出てくるときがあります。
三つ襟芯といって、襟の真ん中のところに芯を入れるのですが、これがまた色んなものが入っている!一度出てきたのは、白いシャツの前身ごろ。そう、ボタンホールが並んでいました。へぇ~~っ!!こんなのも入れていいんだぁ。と素直に思いました。
袷の着物は裾にふきが入っているのですが、これも端切れを使ってあります。
なるほどねぇ~。
最後までキッチリ使いきる。これですね。

2 Comments:

Anonymous Anonymous said...

私も仕事柄解く事がよくあるのですが
昔の方達は最後まで布を大切にされていたな・・と

変わったものには帯芯の変わりに使っていらっしゃった生地が表よりよかった時があります(私の好みかもしれないですが・・)
もちろんお客様にお返ししておきました。

針も入っている事があるのでお気をつけて・・
解く事で仕立てを覚えたり、参考にしたり・・
昔は日常に着ていたからこそいろんな工夫がされていたんだな・・・
今、私が実践している事は早くからちゃんとされていたのに・・その事が受け継がれていないです(^_^;)
あ・・・私も繋いでいく人がいないかも(>_<)

September 14, 2008 11:37 PM  
Blogger Minako said...

帯芯にした生地。そちらが真のお宝!!
とミステリー小説のようなことを
考えてしまいました。(^_^;)

カクマさんの技術を継承していく方いてくれたら…
いえいえ、これから出てくると思いますよ~。

名古屋帯を解いた時は、全て手で返し縫がしてありました。

カクマさんもこうやってくれてるんですね~と
一人ウルウルした時がありました。(^_^;)

September 15, 2008 12:00 AM  

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